136話
途中まで「なんかこのまま、こんな感じで今日が最終回でもいいなあ」
なぁんて思っていたら、春子に一喝された。
「なにこれ、最終回!? 冗談じゃないわよ、人生は続くのよ!」
じーん(;_:)
そうなんだよなあ。
ドラマって、いっぺんにいろんなことが解決していっちゃうけど、
実際の人生はそのあとがどんどん待ってますからね。我に返りましたよ。
そしてひろ美。
というか、薬師丸ひろ子!
泣いた、泣いたよ~~(ノД`)・゜・。
さびしげな表情も、おちゃめな笑顔も、
「向いてないけど!」っていう、からりとした一言も。
宇宙服を着て、子供みたいに跳ねるひろ美がかわいくて素敵で。
そして、アキは今日これで、3人の先輩女性に背中をドンと押されました。
夏ばっぱ、春子、ひろ美。
アキの背中を押したこの3人は、その瞬間、同じ気持ちだったろう。
女が女を育てるって、ほんとうに強いことだと知った。
アキは、いつも「ひとつだけ」なんだね。
なんだっけ、歌って、踊って、もぐって、ウニとって…だっけ?
そういうアイドルになりたいって言ってたけど、
実際にアキはいつも、どれかひとつのことしか目を向けない。
そして、「今何をやりたいのか」ってことだけ考えてる。
海女のときは、海女だけ。
アイドルのときは、アイドルだけ。
このままアイドルやりながら、時々北三陸と行き来すればいいのにっていうのは
アキには通用しないんだろうな。
「もったいない」って感じてしまうのはきっと私の「俗」な部分。
キャリアとかチャンスとか、そんなのアキには関係ないんだよね。
ただ本能に従順なんだな。損得がまるでない。
………憧れるなあ… 私もそんなふうに生きられたら、
もっといろんなことがスムーズなのになあ。
種市君とは遠距離恋愛って言ったよね? はっきり言ったよね?
別れたわけじゃないよね?
「バスで食え」と渡された玉子焼きを、ちゃんとバスでほおばるアキの素直さよ。
夏ばっぱのウニ丼といい、アキはまた手作りの食べ物で見送られるんだな。
「2~3日かもしれないし、2~3年かもしれない。」
ああ、いいんだ、それでいいんだ、って、なにか、ぱーんと開けた感じがした。
春子やアキのそんなスタンスを、私もほんのちょっと、
自分の中に取り入れようと思う。
難しいけどね!